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Google、会話で動画を編集できる新AI「Gemini Omni」を公開

Google、会話で動画を編集できる新AI「Gemini Omni」を公開
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動画編集ソフトの使い方を覚える必要がなくなるかもしれない。2026年5月19日、Googleは年次開発者向け発表会「Google I/O 2026」で、会話だけで動画を作れるAI「Gemini Omni」を正式に公開した。発表当日から月額2,900円の有料プランユーザーが使い始めており、今週中にYouTube Shortsを通じて数十億人が無料で使えるようになる。

「背景を夜にして」「もう少し明るくして」——そう話しかけるだけで、動画が変わる。タイムライン操作も、書き出し設定も、専門ソフトも不要だ。Gemini Omniはその一連の作業を会話に置き換える。

発表当日から提供が始まったのは「Gemini Omni Flash」。最初に使えるバージョンで、より高精度な上位版は今後のリリースが予告されている。対象は月額2,900円(Google One AI Premiumプラン)の有料ユーザーだ。

Google DeepMindのデモでは、転がる大理石が物理的に自然な動きをする映像や、タンパク質の仕組みを解説するクレイアニメ風の教育動画が生成された。従来のAI動画でよく見られた「なんとなく不自然な動き」が目立ちにくくなっており、人物の顔や体型も修正を重ねても崩れにくい仕上がりになっている。

効果音やBGMもAIが同時に生成する。撮影、編集、音付け——これまで別々のスキルと時間が必要だった工程が、まとめて「会話」に置き換わる。

目次

口頭指示だけで何ができるのか

修正を重ねても人物が崩れない

「背景を夜に変えて」「カメラをもう少し引いて」と続けて話しかけると、Gemini Omniは前の指示を覚えたまま次の修正を受け付ける。何度やり直しても、人物の顔や体型が別人になることはない——これが従来のAI動画編集との最大の違いだ。

スケッチや既存動画を混ぜた指示にも対応

言葉では伝えにくいイメージは、手書きのスケッチや別の映像を見せながら「こんな感じに」と指示できる。

今週からYouTube Shortsでも無料で使える

Google One AI Premiumユーザーは発表当日の5月19日からすでに使い始めている。一般ユーザーへの無料提供は今週中——2026年5月24日までに、YouTube ShortsとYouTube Createアプリで順次開放される。対象は数十億人にのぼる。特別な契約も、高いプランも要らない。

できることは生成だけではない。手持ちのリアル映像をピクサー風のアニメに変換するといったスタイル変換も、口頭で指示するだけで完了する。YouTube Createはスマートフォン向けの動画編集アプリで、すでにショート動画を作っているクリエイターならすぐに試せる環境が整う。

この技術はYouTubeの外にも広がっていく見通しだ。APIを数週間以内に公開する予定で、他のアプリやサービスへの組み込みが可能になる。動画制作プラットフォームのPollo AIはすでに自社サービスへの組み込みを発表しており、外部展開の実例が動き始めた。話しかけて動画を編集するという操作が、別のプラットフォームでも当たり前になっていく入口が、今週開く。

自分そっくりのアバター動画も作れる

できることは、動画編集だけではない。自分の写真1枚と音声を渡すと、本人そっくりに口が動く動画が生成される。台本を入力するだけで、自分のアバターが喋る動画が完成する。プレゼン用の説明動画や、社内向けの研修動画を、撮影なしで作れるようになる。

自分そっくりの映像が誰でも簡単に作れるようになる、という懸念もある。Googleは2つの仕組みで対応している。一つはGoogle DeepMindが開発した「SynthID」——映像に見えないデジタル透かしを埋め込み、AIが作ったことを示す「目に見えない刻印」だ。もう一つは業界共通の規格「C2PA」で、映像ファイル自体にいつ・どのツールで生成されたかを記録する「製造記録」に相当する。両方を自動で適用することで、流通した動画の出所を後から追跡できる仕組みを整えている。ただし、この対策だけで十分かどうかは、まだ答えが出ていない。

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