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声だけでUberが呼べる時代へ OpenAIと提携しAI音声予約を本格展開

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スマートフォンでタクシーを呼ぶとき、これまでは何度も画面をタップする必要があった。車種を選び、目的地を入力し、料金を確認して、予約ボタンを押す。慣れた人でも1分近くかかる作業だ。

2026年4月29日、Uberはイベント「Go-Get 2026」でこの操作を根本から変える発表をした。AI企業OpenAIと組み、アプリのマイクアイコンをタップして話しかけるだけで予約が完結する音声配車機能を公開した。現在は米国での展開が始まっており、今後グローバルへの拡大が予定されている。

「荷物5個、安い車で空港まで」も一言でOK

新機能が便利なのは、込み入った条件を一度に伝えられる点だ。たとえば「大きな荷物が5個あるんだけど、できるだけ安い車で空港まで行きたい」と話しかければ、AIが意図を読み取り、荷物が積める大きな車種を自動で選んで予約まで完了させる。従来なら「車種の選択→目的地入力→確認」と複数の画面を行き来する必要があった手順が、一文で終わる。

高齢者やスマホ苦手な人も画面操作ゼロ

この変化が特に意味を持つのは、これまでアプリを使いこなせなかった人たちにとってだ。小さな文字が見づらい高齢者、画面を細かく操作することが難しい身体に障がいのある人、そもそもスマートフォンの操作に自信がない人——こうした層にとって、「話しかけるだけ」という入口は、Uberを初めて手の届くサービスにするかもしれない。「アプリを使いこなせる人のためのサービス」が、「誰でも声で使えるサービス」に変わろうとしている。

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ドライバーにも「AIの相棒」が付く

変わったのは乗客側だけではない。Uberは同時期、米国の数十万人のドライバーを対象に「Uber Assistant」と呼ばれるAI機能の展開も始めた。

このAIが担うのは、ドライバーの「判断」を助けることだ。「今どこで待機すれば稼げるか」「空港に向かう価値はあるか」——こうした問いにリアルタイムで答える。これまで経験と勘で判断していたことを、AIが市場データをもとに教えてくれる。Uberによれば、新人ドライバーがプラットフォームのコツをつかむまでの期間が大幅に短縮されたという。

ドライバーが効率よく動けるようになれば、結果として利用者の待ち時間の短縮や料金の安定にもつながる。

移動・宿泊・食事が、声一つでつながる

乗客にもドライバーにも、AIが入った。この変化は、タクシーを呼ぶだけで終わらない。Uberは旅行予約大手のExpedia(エクスペディア)とも組み、アプリ内で70万軒以上のホテルを音声で予約できる機能を同時に発表した。

旅行に出かける場面を想像してほしい。「明日の夜、空港近くのホテルを取りたい」と話しかければ、AIがホテルを手配する。チェックインの時間が近づけば配車のリマインダーを出し、到着後はUber Eatsで食事を頼むことも同じアプリの中で声でできる。移動・宿泊・食事が、一つの会話の流れでつながる。

米国とカナダでは、OpenAIが提供するAIチャットサービス「ChatGPT(チャットGPT)」との統合も始まっている。ChatGPTに話しかけながら「あ、そういえばタクシー呼ばないと」と思えば、そのままの流れでUberを呼べる。わざわざアプリを切り替える必要はない。AIとの会話が、サービスへの入口になる。

アプリにない商品もAIが代わりに購入

さらに「Shop for Me(ショップ・フォー・ミー)」という機能も発表された。欲しいものの写真を送るだけで、Uberのアプリに載っていない商品もAIが代わりに探して購入してくれる。移動・宿泊・食事に続き、買い物もこの流れに入ってくる。

「アプリを開いてタップする」から「話しかける」へ——月間2億人、1日4,000万件のトリップを抱えるサービスの入り口が変わる。これは一機能の追加ではなく、Uberが何であるかの転換点だ。日本への展開時期はまだ発表されていないが、その変化がどこまで広がるのかは、これからの話だ。

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