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シフト作成に3時間かけている店長へ|AIなら労基法クリアの叩き台が10分でできる

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毎週のシフト作成に3時間。希望休を組み合わせて、やっと完成したと思ったら「来週の水曜、やっぱり出られません」——振り出しに戻る。この記事では、無料のChatGPTにシフトの叩き台を10分で作らせて、労働基準法に引っかからないか3つだけチェックする方法をお伝えします。専用ソフトは要りません。今日から試せます。

目次

AIでシフトの叩き台を10分で作る手順

最初にはっきりさせておきます。AIは「完璧なシフトを自動で仕上げてくれる魔法」ではありません。
やってくれるのは叩き台づくりです。スタッフの情報と営業時間を渡すと、それなりに筋の通ったシフト案を返してくれる。気になるところだけ人間が直して確定する——この流れです。

AIに渡す情報はたった4つだけです。

  • スタッフ名と出勤できる日
  • 希望休(「この日は休みたい」の情報)
  • 1日に何人必要か(時間帯別だとなお良い)
  • 営業時間
スタッフの氏名はAIに直接入力しない

ただし名前はそのまま入力しないでください
ChatGPTのようなAIサービスに従業員の氏名をそのまま貼り付けるのは、個人情報の扱いとしてリスクがあります。「スタッフA」「スタッフB」や、イニシャル(T.S.、K.M.など)に置き換えてから入力しましょう。自分だけわかる対応表を手元にメモしておけば十分です。

ChatGPTへの指示文テンプレ

ChatGPTは無料版があり、スマホでもパソコンでも使えます。「ChatGPT」で検索して公式サイトにアクセスし、アカウントを作れば準備完了です。
スタッフ10名程度までなら無料版で十分実用的です。15名以上になると条件の取りこぼしが増えることは頭に入れておいてください。

開いたら、下のテンプレートをそのままコピーして貼り付けてください。AIへの指示文のことを「プロンプト」と呼びますが、難しく考える必要はありません。【 】の中だけ、自分のお店に合わせて書き換えるだけです。

STEP
ChatGPTを開く

スマホでもパソコンでも無料版が使える。

STEP
下のテンプレをコピー

この記事のコピペ用テンプレートをそのままコピーする。

STEP
【 】を自分の店の情報に書き換え

【 】で囲まれた部分だけ、自分のお店の情報に置き換える。

STEP
送信ボタンを押す

貼り付けたら送信する。

▼ コピペ用プロンプトテンプレート(飲食店の例)

以下の条件で、来週(月〜日)のシフト表を作ってください。

■ 営業時間:【10:00〜22:00】
■ スタッフ:【A, B, C, D, E, F】の【6】名
■ 時間帯別の必要人数:
 - 【午前(10:00〜14:00/4時間):3名】
 - 【午後(14:00〜18:00/4時間):2名】
 - 【夜(18:00〜22:00/4時間):3名】
■ 希望休:
 - 【Aは水曜休み】
 - 【Cは土日のどちらか休み】
 - 【Eは月・火休み】
■ ルール:
 - 1人あたり週5日勤務を基本にする
 - 6日以上の連続勤務は禁止
 - 6時間を超えるシフトには45分以上の休憩を入れる

各スタッフの週の合計勤務時間も一緒に出力してください。
表形式(曜日×スタッフ名)で出力してください。

「ルール」の3行は労働基準法の基本ルールをそのまま組み込んでいます。ここは業種を問わず共通なので、書き換えなくてOKです。
小売店なら営業時間と人数の部分だけ変えれば、そのまま使えます。

シフト表サンプルと直し方

テンプレートを送信すると、10〜30秒ほどでこんな感じのシフト表が返ってきます。

週合計
A午前午前午前20h
B午前午後午前24h
C午前午後午前午前20h
D午前午後午前午前24h
E午前午後午前午後20h
F午後午前午後20h

このサンプルでは1コマ=4時間です(午前4h+午後4h+夜4h=営業12時間)。週合計の列を見れば、各スタッフが週に何時間働くかひと目でわかります。
もしフルタイムのスタッフがいて「午前+午後」の通しシフト(8時間勤務)を組む場合は、週5日で40時間ちょうど。別の日に残業が入ればすぐ超過するため、通しシフトがある場合はより慎重にチェックしてください。

ここで大事なのは、全部やり直そうとしないことです。

眺めてみて「Bの火曜午前はちょっとキツいな」と思ったら、ChatGPTにこう追加で伝えるだけです。

Bの火曜を午前→夜に変えて。空いた午前枠は他のスタッフで埋めて。

これだけでAIが再調整してくれます。気になるところだけ指摘して直す「差分修正」が、時短の本質です。

ただしAIは、条件を全部伝えたはずなのに一部を無視することがあります。特に多いのがこの3パターンです。

  • 希望休が反映されていない:「Cは土日どちらか休み」と書いたのに、土日両方出勤になっている
  • 連勤が6日を超えている:前週の終わりから今週の頭にかけて、週をまたいで7連勤以上になっている
  • 特定の時間帯が人手不足:「夜は3名必要」と書いたのに2名しか入っていない

見つけたら、こんなふうに追加指示を出してください。

Cが土日両方出勤になっています。土日のどちらかを休みにして、他のスタッフで穴埋めしてください。

「何が間違っているか」と「どう直してほしいか」をセットで伝えるのがコツです。「なんか違う」だけだとAIも迷います。

ゼロから組み直すのではなく、8割できている叩き台の2割を直す。ベンダー公表の事例では、従来4日かかっていたシフト作成が半日程度に短縮されたという報告もあります。

[図解] 「従来のシフト作成:ゼロから全部組む→3時間」と「AIシフト:叩き台を受け取る→気になる点だけ直す→30分」を左右で比較するフロー図

さて、叩き台はできました。
ただし、このまま確定してはいけません。AIは労基法のルールを「知っているふり」はしますが、うっかり見落とすことがあります。確定前に目を通すべきポイントは、たった3つだけです。

AIが作ったシフトの労基法チェックリスト

AIは労働基準法を「知っている」わけではありません。プロンプトにルールを書き込んでも、しれっと見落とすことがあります。
だから確定する前に、人間が目でチェックする。これは絶対です。

でも、怖がらなくて大丈夫です。見るポイントは3つだけ現場で最も多い法令違反パターンは「休憩つけ忘れ」「連勤6日超え」「週40時間オーバー」に集中しています。この3つを潰せば、日常のシフトで起きる違反のほとんどは防げます。

時間・休日・休憩の確認

確認作業は、AIが出してきたシフト表を上から順に眺めるだけです。チェック項目はこの3つ。

チェック項目基準(根拠)見方
休憩6時間超→45分、8時間超→1時間(労基法第34条)1日の勤務が6時間を超えているのに休憩が入っていないスタッフがいないか
連続勤務6日まで・7日連続はNG(労基法第35条)横に見て「休」が7日以上空いているスタッフがいないか
週の合計40時間まで(労基法第32条)各スタッフの1週間の実労働時間を足して40時間を超えていないか

シフト確認は3つだけ。

  • 休憩が入っているか
  • 7連勤になっていないか
  • 週40時間を超えていないか

たとえば「9時間シフト」は違法に見えるかもしれませんが、途中に1時間の休憩が入っていれば実労働8時間なので問題ありません。大事なのは「勤務時間」ではなく「休憩を引いた実労働時間」で見ることです。
先ほどのサンプルでいえば、スタッフAは週5日×4時間=実労働20時間。40時間を大きく下回っているので問題なしです。

週40時間を超えた分は「時間外労働」、つまり残業扱いになります。残業代の支払いが発生するだけでなく、36協定(会社と従業員の間で結ぶ残業の取り決め)がなければ、そもそも週40時間を超えて働かせること自体が違法です。

「変形労働時間制」を採用している場合の週40時間の考え方

ただし、飲食店や小売店では「1ヶ月単位の変形労働時間制」を採用しているケースが多いです。これは「忙しい週は多めに、ヒマな週は少なめに」というように、月単位の平均で週40時間以内に収まればOKという仕組みです。
この制度を使っている場合、3つ目のチェック項目(週40時間)の判定方法が変わります。自分のお店がどちらの制度で運用しているかわからない場合は、給与計算を担当している人や社労士に確認してください。

AIのシフト表を受け取ったら、この3項目だけ目を通してください。慣れれば5分もかかりません。

シフト確定の最終責任は店長・経営者にある

最終的にシフトを確定する責任は会社(店長・経営者)にあります。「AIが作った」は言い訳になりません。必ず人間の目で確認してから確定すること。

副業スタッフの落とし穴

もうひとつ、3つのチェックでは拾いきれない落とし穴があります。副業・ダブルワークをしているスタッフです。

これはチェックリストの「週40時間」と関連する話ですが、自分の店の数字だけでは判定できないのがやっかいなところです。
労働基準法では、複数の勤務先の労働時間は合算されます(労基法第38条)。つまり、うちの店で週25時間、別のバイト先で週20時間働いているスタッフは、合計45時間で週40時間を超えている計算になります。
自分の店だけの数字で見ると問題なさそうでも、合算するとアウト——このパターンは本当によくあります。

対策はシンプルで、シフトを組む前に「他でも働いてる? 週何時間くらい?」と聞いておくことです。正確な時間まではわからなくても、ざっくり把握しておくだけでリスクはかなり減ります。AIにプロンプトを出すとき、「スタッフDは他で週15時間勤務あり」と一行足すだけで、AIもその条件を考慮してくれます。

AIによるシフト作成のメリットとして法令遵守のしやすさが挙げられていますが、あくまで「守りやすくなる」だけ。AIの出力を鵜呑みにせず、最終確認は人間がやる。この原則だけは忘れないでください。

それでも「万が一チェックをすり抜けてしまったら?」という不安が残るかもしれません。最後にその答えを押さえておきましょう。

AIが作ったシフトで問題が起きたら?

チェックをすり抜けて、あとから「これ、連勤オーバーだった」と気づくこともあるかもしれません。
そのとき慌てなくて大丈夫です。

すぐにシフトを修正してスタッフに事情を説明する。同じミスが起きないようチェック体制を見直す。この2つをやれば、労働基準監督署の調査が入っても重い処分にはなりにくいのが実情です。
放置が一番まずい。気づいた時点で動けば、取り返しがつきます。

「自分のチェックだけでは心配」という方は、社会保険労務士(社労士)に相談してみてください。初回無料の事務所も多いので、シフト運用の相談先を一つ持っておくと安心です。

まずは来週のシフトで、1回だけ試してみてください。

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