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LINEとYahoo!に新AI「Agent i」——検索から予約・購入まで一括代行

LINEとYahoo!に新AI「Agent i」——検索から予約・購入まで一括代行
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4月20日、LINEとYahoo! JAPANに新しいAI機能「Agent i(エージェント・アイ)」が登場した。アプリを新たにインストールする必要はない。いつも使っているLINEのトーク画面やYahoo!の検索窓から、ワンタップで呼び出せる。

Agent iは、質問に答えるだけでなく、ホテルの予約や商品の購入まで「代わりにやってくれるAI」だ——少なくとも、それが目標として掲げられている。ただし、こうした代行機能が使えるようになるのは2026年6月以降の予定で、現時点では会話型のAIアシスタントとして動いている。

いつものLINEを開いたら、新しいAIが使えるようになっていた。それがこのニュースの出発点だ。

目次

LINEとYahoo!に新AIが登場

LINEヤフーの調査では、生成AIを日常的に使っている人は全体のわずか16%にとどまる。スマートフォンを持つ人の大多数が、すでにAIを「知っている」時代に、8割超がまだ使っていないという現実がある。その突破口として同社が選んだのは、新しいアプリでも広告でもなく、9,700万人が毎日開くLINEの画面に、AIへの入口を置くことだった。

LINEのトップ画面にAgent iのタブを追加し、Yahoo! JAPANの検索窓の横にアイコンを配置した。新しいアプリを探す手間も、初期設定も必要ない。開けばそこにある。最大の特徴は、AIが答えるだけでなく動くことにある。

「答えるAI」から「動くAI」へ

「おすすめのホテルを教えて」と聞くと、AIが候補をいくつか並べて終わる——これが今までのAIの典型的な動き方だ。Agent iが目指すのは、その先だ。「じゃあ予約しておいて」まで引き受ける。

ただし、この予約代行が実際に使えるのは2026年6月以降の予定だ。現時点のAgent iは、お買い物・おでかけ・天気・ニュース・グルメ・美容・交通の7分野の情報提供を中心に動いている。年度内には20分野以上に広げる計画で、美容室チェーン「Ash」やメガネの「Zoff」など20社以上がすでに開発パートナーとして参加している。

AIが宿泊予約まで代行

ホテルを例にとると、違いはこうなる。従来のAIは「条件に合う宿泊施設の一覧」を出力して役目を終える。Agent iは条件を受け取った上で、空室の確認から予約の完了まで処理する——それが「代わりにやってくれるAI」という設計の意味だ。人が最後に確認して承認するステップは残るが、調べて選んで入力する手間をAIが肩代わりする。

予約代行の具体的な仕組みについて、LINEヤフーは発表時点で詳細を開示していない。AshやZoffといったパートナーがAgent iと接続する技術的な方式は、今後の正式ローンチに合わせて明らかになる見通しだ。

タップだけで動く

LINEヤフーの発表の場で、同社の製品責任者はこう述べた。「プロンプトを知らなくていい」。プロンプトとは、AIに指示を送るための文章のことだ。自分でうまく言葉を選んで入力しなくても、ボタンをタップするだけで動く——そういうAIにする、という宣言だ。

6月以降と企業向けの展開

入り口は開いた。中身が来るのは、この夏だ。

2026年6月以降、Agent iには二つの機能が加わる。ホテルや商品の予約・購入を実際に代行する機能と、会話の履歴を覚えておく「メモリ機能」だ。「先週話した旅行の件」と続けても、AIが文脈を把握している——そういう使い方ができるようになる。

メモリ機能はユーザーの行動履歴や会話内容を保持する仕組みだが、データをどの範囲まで記録し、削除できるかといったプライバシー設計の詳細は、発表時点では公開されていない。同社は今後、正式ローンチに向けて仕様を明らかにするとしている。

夏には、企業向けの機能「Agent i Biz」も登場する予定だ(8月予定)。スシローなど各企業がLINEの公式アカウントに自社のAIを組み込める仕組みで、予約システムや在庫情報とつなげることでLINEのトーク画面だけでやりとりが完結する。ユーザーから見れば、企業のLINEに話しかけるだけで、予約や確認まで済んでしまう可能性がある。

次の注目点:AIにどこまで任せるか

現時点では無料での普及を優先しており、収益のかたちはまだ決まっていない。6月以降、AIが実際に予約を動かす場面が現れたとき、「どこまで任せていいか」は自然と気になってくる。それに対してLINEヤフーがどんな答えを出すかが、次の見どころだ。

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