「だれでもAI」——ある日突然、スマホのホーム画面に見覚えのないアイコンが現れた。「何これ?ウイルス?」と焦った人、あなただけじゃありません。この記事では正体をはっきりさせた上で、実際にどんなことができるのか、無料の範囲はどこまでか、ChatGPTとの違いまでお伝えします。
あのアプリ、何なの?
Yahoo!知恵袋にも「勝手にインストールされてました」という投稿が上がっているくらいですから、びっくりしたのはあなただけじゃないです。
正体は、ソフトバンクが2026年4月17日に提供を始めた公式サービスです。ウイルスでも詐欺でもありません。
ソフトバンクがソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOのスマートフォンユーザーに対して、ホーム画面にショートカット(Webページへのリンク)を自動配信しました。だから「知らないうちに入っていた」ように見えただけなんです。
配信対象は各ブランドのスマートフォン利用者で、自分でインストールした覚えがなくても正常な動作です。
しかもこれ、実はアプリですらありません。ブラウザで開くWebサービスなので、スマホの容量は一切使わない。「いろんなAIを気軽に試してほしい」というコンセプトで作られた、いわばAIのお試しコーナーです。
登録もログインも不要で、メールアドレスすら聞かれません。始まったばかりのサービスなので、知らなくて当然です。
ただし一点だけ。入力した文章はAIに送られます。名前・住所・仕事の機密情報は絶対に打ち込まないでください。
「登録しなくていい=何も記録されない」ではないので、そこだけは気をつけておきましょう。
触ってみたら何ができた?
正体と安全性がわかったところで、実際に何ができるのかを見ていきましょう。
だれでもAIには、ジャンルの違うAIサービスがひとまとめに入っています。公式サイトで確認できる主なカテゴリはこんな感じです。
| カテゴリ | できること | 試し方の例 |
|---|---|---|
| 画像生成 | 文章から絵やイラストを作る | 「夕焼けの海辺を走る猫」と打つだけ |
| 音楽生成 | ひと言から曲を作る | 「元気が出るポップス」で数秒待つ |
| 翻訳 | 日本語↔英語・韓国語などのリアルタイム翻訳 | 日本語を入れると即変換 |
| AI英会話 | AIと英語で会話練習 | スピークバディ連携で割引特典あり |
| AIチャット | AIに質問や相談をする | 知りたいことをそのまま聞く |
プロンプト(AIへの指示文)のコツなんて知らなくて大丈夫。日本語で「こんな絵がほしい」「こんな曲がほしい」と書くだけです。
サービス開始直後のため今後カテゴリや連携サービスが追加される可能性がありますが、現時点でも「AIでできることの代表例をひと通り体験できる」構成になっています。どれも登録不要・ログイン不要です。
ひとつだけ期待値の調整を。だれでもAIは「AIって何ができるの?」を体感するための入口です。
調べものの正確さや、長いレポートを書くような作業は得意じゃありません。遊びながらAIを知る場所と割り切って使うのがちょうどいいです。
こんな場面で意外と使える
「面白そうなのはわかった。でも自分がいつ使うの?」という話ですよね。
一番とっつきやすいのは、SNS用のオリジナル画像づくりです。プロフィール画像やLINEのアイコンを「自分だけの一枚」にしたいとき、「猫耳の女の子、背景はピンク」みたいに打つだけ。フリー素材を延々探し回るより、よっぽど早いです。
もうひとつおすすめなのが、子どもと一緒に触ってみること。
「恐竜がサッカーしてる絵を描いて」なんてお題を出すと、子どもは大喜びします。登録不要だから親のアカウントを使わせる心配もない。夏休みの自由研究で「AIに絵を描かせてみた」なんてテーマにしても面白いです。
英語の勉強に興味があるなら、AI英会話をちょっと試してみるのもアリです。
無料はどこまで本当か
「無料って言いつつ、すぐ課金でしょ?」と思いますよね。結論から言うと、だれでもAIの体験機能そのものは本当に無料です。登録も契約も要りません。
お金が発生するのは、だれでもAIの中から外部のAIサービス(英会話や高機能な画像生成など)に飛んで、そちらに申し込んだときだけです。試食コーナーはタダ、気に入って商品を買ったら有料——そんなイメージです。
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| だれでもAIの体験機能 | 無料(登録・契約不要) |
| 外部AIサービスへの申込 | 各サービスの月額料金が発生 |
| ソフトバンク/ワイモバイル/LINEMO契約者 | 外部サービスの月額が割引になる特典あり |
ソフトバンク公式のプレスリリースにも「誰でも無料で利用できる」と明記されています。
ソフトバンクユーザーの特典
ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOのユーザーなら、連携する外部サービスの有料プランが割引になる特典がついてきます。
スピークバディとの連携では割引特典が公表されていますが、割引率や対象サービスの全容は2026年4月時点ではまだすべて公開されていません。特典の詳細はだれでもAI公式サイトで随時更新されるので、契約者の方はチェックしてみてください。
ただし、契約者じゃなくても無料で試せる範囲はまったく同じです。特典はあくまで「有料プランに進むときのおまけ」です。
回数制限について
ケータイWatchの報道によると、無料体験には回数の上限があり、使い込むと「今日の分は終了」となることがあるようです。
ただし具体的な上限回数やリセットのタイミングは2026年4月時点で非公開です。制限にかかったら翌日以降に再度試すか、気に入ったサービスの有料プランを検討してみてください。
ChatGPTと何が違う?
ここまで読んで、「でもChatGPTがあるじゃん?」と思った人は多いはずです。
結論から言うと、この2つはそもそも種類が違います。比べるというより、使い分けるものです。
| 比較ポイント | ChatGPT(無料版) | だれでもAI |
|---|---|---|
| 始め方 | メールアドレスでアカウント登録が必要 | 登録もログインも不要 |
| 得意なこと | 会話・調べ物・文章作成 | 画像生成・音楽生成・翻訳などの体験 |
| 使い方 | 1つのAIとじっくり会話する | いろんなAIをつまみ食いする |
| 運営元 | OpenAI(アメリカ) | ソフトバンク(日本) |
| 料金 | 無料(有料版は月20ドル〜) | 無料(外部サービスは別途) |
たとえるなら、ChatGPTは「なんでも相談できる詳しい友達」、だれでもAIは「いろんなAIを並べた体験コーナー」です。
友達に聞きたいことがあるときはChatGPT、AIで何ができるのか見てみたいときはだれでもAI——目的が違うんです。
「まずAIを触ってみたい」→ だれでもAIがおすすめです。
登録なしでポンと始められるので、「AIデビュー」にちょうどいい。画像や音楽を作ってみて、「へぇ、こんなことできるんだ」と感じるだけで十分です。
「調べ物や仕事で使いたい」→ ChatGPTのほうが向いています。
文章を要約したり、企画のアイデアを出してもらったり。日常的に「AIと会話する」なら、こちらの出番です。
どちらも無料で始められるので、両方使っても全然アリです。
だれでもAIで「AIって面白いかも」と思えたら、次にChatGPTを試してみる——そんな流れが一番自然です。

