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AI議事録ツール無料プランを10人チームで試したら何が起きたか【料金比較】

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AI議事録ツールの「無料プラン」で、10人チームの会議を回せるか——。
結論から言うと、ほぼ無理です。ただし有料プランでも、「録る人だけ課金する」という選び方で月数千円に抑えられます。この記事では、無料プランの現実と、10人規模で損しないツールの選び方を料金の数字で比較していきます。

目次

10人で無料プランを回したら最初にぶつかった壁

録音時間・話者分離・共有——3つの壁

多くのAI議事録ツールには無料プランがありますが、10人チームで使おうとすると、だいたい同じ3つの壁にぶつかります。

①録音時間の上限。 NottaやFireflies.aiの無料プランでは、月に使える録音時間に上限があります。1回の会議が60分だとすると、週1回のミーティングだけで月4時間。チーム内の打ち合わせが週に2〜3回あれば、月の半ばには枠を使い切ります。

②話者分離が有料限定。 「話者分離」とは、誰が何を言ったかをAIが自動で振り分ける機能のことです。10人もいる会議でこれがないと、文字起こしはただの長い文字の塊になります。
tl;dvやNottaでは、この話者分離が無料プランでは制限されるか、精度が落ちるケースがあります

③共有できる人数の制限。 無料プランでは、議事録を共有できるメンバー数に上限があることがほとんどです。10人のチームなら全員に共有したいのに、3〜5人までしか招待できない。結局、PDFに書き出して手動で配る――それでは導入した意味が半減します。

10人チームで無料プランを使うと必ずぶつかる3つの制限
  • 録音時間の上限:週2〜3回の打ち合わせで月半ばに枠が尽きる
  • 話者分離が有料限定:無料では誰が何を言ったかわからない文字の塊になる
  • 共有人数の制限:3〜5人までしか招待できず、10人チームでは特に痛い

手書き議事録の人件費と比べると

「有料プランは高い」と感じるかもしれません。でも、いま議事録にかかっているコストを計算したことはあるでしょうか。

会議のあとに担当者が30分かけて議事録を整理しているとします。時給換算で2,000円なら、1回あたり1,000円のコスト。週2回の会議が月8回あれば、それだけで月8,000円です。

一方、AI議事録ツールの有料プランは月額数千円から利用できるものが多く、1人分のライセンスで録音・文字起こし・共有まで完結します。数字で並べると、手書きのほうがむしろ高い。「無料か有料か」ではなく「いま払っている見えないコストと比べてどうか」で判断するのが正解です。

AI議事録ツール(有料)手書き議事録
月数千円〜(1ライセンスで完結)月8,000円〜(時給2,000円×30分×月8回)

無料枠は何週で尽きるか——5ツール別シミュレーション

具体的に、10人チームの会議ペースで無料枠が何週もつのか。数字で詰めていきます。

シミュレーションの条件はシンプルです。1回の会議を60分、参加者10人と固定して、週1回・週3回の2パターンで計算します。

まず、主要5ツールの無料プランで使える枠を整理します。

ツール月間の録音上限AI要約の制限その他の制限
Notta120分/月回数制限あり話者分離が制限される
tl;dv無制限最初の10件はフル要約、11件目以降は冒頭10分のみ3ヶ月で録画データ自動削除
Fireflies.ai800分(累計・リセットなし)文字起こしクレジット制(初回10件)1回あたり最大2時間
Rimo Voice60分(1週間のトライアルのみ)トライアル期間内のみ常設の無料プランなし
AutoMemoアプリ内課金制(明確な無料枠の公開情報なし)専用ICレコーダーが前提。対面会議向けで、オンライン会議には不向き
録音時間以外にも「使えなくなる」隠れた上限がある

ポイントは、録音時間だけ見ていると足をすくわれるということです。
tl;dvは録音こそ無制限ですが、11件目からはAIが会議の冒頭10分しか要約してくれません。60分の会議なら残り50分は自分で読み返す必要があります。
Fireflies.aiの800分は「累計」であって毎月リセットされません。使い切ったらそこで終わりです。

週1定例だけなら持つツール・持たないツール

週1回×60分なら、月の合計は240分(4時間)。この程度であれば持つツールもあります。

ツール月240分に対して判定
Notta(120分/月)2週目で枯渇×
tl;dv(録音無制限)月4回なのでAI要約もフル対応
Fireflies.ai(800分累計)約3ヶ月は持つ(ただし使い切りで終了)
Rimo Voice(トライアル60分)1回目の会議で枠を使い切る×
AutoMemo無料枠が不明確。事前に要確認
[表] 週1定例(月240分)に対する5ツールの持続期間判定表。◎tl;dv ○Fireflies.ai ×Notta ×Rimo Voice —AutoMemo

週1回の定例だけなら、tl;dvはしっかり持ちます。Fireflies.aiも3ヶ月程度は使えますが、累計800分を食いつぶしている感覚を忘れないでください。
一方、Nottaは月120分しかないので週1回でも2週目にはアウト。「無料で始めて様子を見よう」が通用するのは、実はかなり限られたケースです。

週3回になると一気に苦しくなる

週3回×60分なら、月の合計は720分(12時間)。この頻度になると景色がガラッと変わります。

ツール月720分に対して判定
Notta(120分/月)1週目で枯渇×
tl;dv(録音無制限)録音は持つが、月12件中2件はAI要約が冒頭10分のみ
Fireflies.ai(800分累計)初月は持つが、翌月には枯渇×
Rimo Voiceそもそも1週間のトライアルのみ×
AutoMemo無料では現実的に対応不可×

週3回になると、持ちこたえるツールがほぼなくなります。
tl;dvだけは録音を続けられますが、AI要約が冒頭10分に制限される会議が出てきます。60分の会議で冒頭10分だけ要約されても、肝心の議論が後半に集中していたら意味がありません。

毎日会議があるチーム(週5回×60分=月1,200分)なら、なおさらです。どのツールも無料枠では到底カバーできません。

つまり、「無料で始めて様子を見よう」という判断が成立するのは、会議が週1回のチームだけです。
週3回以上あるなら、最初から有料プランを前提にしたほうが、月半ばで「枠がない」と騒ぐ事態を避けられます。

有料にしたら10人で月いくらになるか

有料に切り替えたとき、10人チームで月いくらかかるのか。ここが一番気になるポイントのはずです。

結論を先に言うと、同じ10人チームでも、ツールの選び方で月5,000円と月30,000円くらいの差が出ます。その差の正体は、機能の違いではなく「料金の仕組み」の違いです。

ひとつ補足しておくと、Nottaの無料プランは月120分の上限がありましたが、有料プラン(Business)に切り替えると録音時間の上限はなくなります。tl;dv Pro、Fireflies.ai Proも同様です。

5ツールの10人月額シミュレーション

まず、5つのツールの有料プラン(最安帯)を10人分で単純計算してみます。料金は各ツールの公式サイトの情報をもとにしています(為替レートの変動や料金改定により変わる可能性があるので、契約前に必ず公式ページで最新価格を確認してください)。

ツール1ユーザー月額(税抜・年払い目安)料金タイプ10人全員契約した場合
Notta Business約1,300円/人ユーザー数課金約13,000円/月
tl;dv Pro約2,700円/人($18)ユーザー数課金約27,000円/月
Fireflies.ai Pro約1,500円/人($10)ユーザー数課金約15,000円/月
Rimo Voice従量制(音声1分あたり約22円〜)時間課金月20時間で約26,400円〜
AutoMemo Premium1,480円/月(定額)機能課金1,480円/月(1契約で完結)

同じ「AI議事録ツール」なのに、月1,480円と月27,000円——約18倍の開きがあります。ただし料金タイプが違うので単純比較はできません。

① ユーザー数課金

使う人数ぶんだけお金がかかる。Notta、tl;dv、Fireflies.aiがこのタイプ。10人なら10人ぶん。

② 時間課金

録音した時間に応じて払う。Rimo Voiceがこれに近い形です。会議が多いチームほど割高になります。

③ 機能課金(定額)

人数に関係なく、月額固定。AutoMemoがこのタイプ。

会議が週3〜5回あるチームでは、時間課金のRimo Voiceはコストが読みにくくなります。一方、ユーザー数課金のツールは「10人全員に契約が必要なのか?」で大きく変わります。

「全員アカウント」と「録る人だけ」で倍額変わる

ここが、ほとんどの比較記事が見落としているポイントです。

ユーザー数課金のツールでも、10人全員がアカウントを持つ必要があるとは限りません。多くのツールでは、録音を開始する人だけが有料アカウントを持っていれば、他のメンバーは共有リンクやメールで議事録を閲覧できます。

10人のチームで、実際に会議を録音する「担当者」は何人いるでしょうか。
たいていは2〜3人です。マネージャーが定例を録る、プロジェクトリーダーがMTGを録る——全員が録音ボタンを押すわけではありません。

パターンNotta Businesstl;dv ProFireflies.ai Pro
10人全員契約約13,000円/月約27,000円/月約15,000円/月
録る人3人だけ契約約3,900円/月約8,100円/月約4,500円/月
差額約9,100円お得約18,900円お得約10,500円お得
[比較図] 左: 10人全員アカウント(10人のアイコンすべてに課金マーク)→月額27,000円 右: 録る人3人だけ(3人だけ課金マーク、残り7人は閲覧のみ)→月額8,100円。tl;dv Proの例

録る人だけに絞ると、月額が3分の1以下になります。

ここで大事なのは、「残りの7人が何をどこまで見られるか」です。
有料ユーザーが録音・作成した議事録を共有リンクで開くと、無料メンバーでもAI要約の全文を閲覧できます。前のセクションで説明した「無料プランのAI要約制限(tl;dvなら11件目以降は冒頭10分のみ)」は、あくまで無料プランで自分が録音した場合の制限です。有料ユーザーが生成した要約を共有リンクで読む場合は、この制限はかかりません。

つまり、10人チームの正しい計算式はこうなります。

月額 = ツールの1人単価 × 録音する人の数(2〜3人)
無料メンバーでも、有料ユーザーが作成した議事録のAI要約は全文閲覧できる

「1人1,500円のツール × 10人 = 15,000円」と計算して「高い」と感じていた方は、「1,500円 × 3人 = 4,500円」で考え直してみてください。
手書き議事録のコスト(月8,000円)よりも安くなります。

ただし注意点もあります。無料メンバーは議事録の「閲覧」はできても、検索・編集・エクスポートなどの機能が制限されるケースがほとんどです。
「全員が自由に議事録を検索・編集したい」なら全員契約が必要ですし、「読めればいい」なら録る人だけで十分。チームの使い方に合わせて判断してください。

Zoom・Teams・Meetとの連携対応表

料金が決まったら、もうひとつ確認すべきことがあります。
自分たちが使っているビデオ会議ツールと連携できるかどうかです。

ツールZoomMicrosoft TeamsGoogle Meet連携方式
NottaBot自動参加+カレンダー連携
tl;dvBot参加(Zoom)/ デスクトップアプリ(Teams)/ Chrome拡張(Meet)
Fireflies.aiBot自動参加(Fred)+カレンダー連携
Rimo Voiceカレンダー連携(Bot方式)
AutoMemoICレコーダー録音が基本

Notta・tl;dv・Fireflies.aiの3つは、主要なビデオ会議ツールすべてにBotが自動参加できます。カレンダーと連携しておけば、会議が始まると自動で録音が走る仕組みです。

Rimo Voiceもカレンダー連携に対応していますが、Bot参加の安定性はツールによって差があります

まとめると、Zoom・Teams・Meetでオンライン会議をしている10人チームなら、現実的な選択肢はNotta・tl;dv・Fireflies.aiの3つに絞られます。
「録る人だけ契約」にすれば、月4,000〜8,000円程度。手書き議事録の人件費(月8,000円)と同等かそれ以下で、自動文字起こし+AI要約が手に入ります。

導入前に押さえたいセキュリティの最低限

ここまで料金と機能の話をしてきましたが、いざ導入を相談すると上司や情シス(社内のIT管理部門)から「録音データはどこに保存されるの?」と聞かれるはずです。細かい技術仕様を調べる必要はありません。3つだけ確認すれば十分です。

STEP
① サーバーは日本にあるか?

→ 社内規定で「国内保管必須」なら、国内サーバーのRimo VoiceかAutoMemoに絞られます。Notta・tl;dv・Fireflies.aiは海外サーバーですが、国際的なセキュリティ認証を取得しています。規定がなければ認証の有無で判断すればOKです

STEP
② データは暗号化されるか?

→ 今回比較した5ツールはすべて、通信時・保管時ともに暗号化対応済みです

STEP
③ やめたあとにデータは消えるか?

→ 解約後の自動削除ポリシーは公式サイトに明記されていないケースが多いです。契約前に「解約したらデータはいつ消えるか」をサポートに直接確認するのが確実です

そしてもうひとつ、導入のハードルを下げるコツがあります。
「機密会議は録音しない」というルールを最初に決めておくことです。人事面談や経営会議は対象外にして、「定例ミーティングと進捗共有だけ録音する」と決めておけば、情シスも上司も「それなら問題ない」と言いやすくなります。

結局どれ?会議頻度×予算で選ぶ早見表

最後に「で、うちのチームはどれにすればいいの?」という問いに答えます。以下の早見表で、自分のチームの会議頻度と予算が交わるマスを見てください。

無料で済ませたい月5,000円以下月10,000円以下
週1〜2回tl;dv(無料プランで録音無制限・AI要約も月10件でギリギリ足りる)Notta Business(録る人2人契約で約2,600円)Fireflies.ai Pro(録る人3人契約で約4,500円。検索機能が強い)
週3〜5回現実的に無料では回せないNotta Business(録る人3人契約で約3,900円)tl;dv Pro(録る人3人契約で約8,100円。動画も残る)
毎日無理該当なし(どのツールも月5,000円では収まらない)Notta Business(録る人3人で約3,900円+必要に応じて追加)

「録る人だけ契約」が前提。10人全員にアカウントを配ると、どのマスも1段〜2段上の予算帯にずれます。録音担当を2〜3人に決めるのが最優先です。

この表は「録る人だけ契約」を前提にしています。10人全員にアカウントを配ると、どのマスも1段〜2段上の予算帯にずれます。

週1〜2回チーム向けのベスト選択

予算ゼロならtl;dv一択です。
録音が無制限で、月10件まではAIがフル要約してくれます。週1〜2回なら月4〜8件なので、無料枠に収まります。主要なビデオ会議ツール(Zoom・Teams・Meet)すべてに対応しているのも安心材料です。

少しお金を出せるなら、Notta Businessで録音担当を2人だけ契約するのがコスパ最強の組み合わせです。月約2,600円で、話者分離もAI要約もフルに使え、録音時間の上限もありません。残りの8人は共有リンクで議事録を読むだけ。これで十分回ります。

毎日会議があるチーム向けのベスト選択

Notta Businessで録る人を3人に絞り、月約3,900円からスタートしてください。

毎日会議があるチームは、時間課金のRimo Voiceだと月20時間で約26,400円まで膨らみます。ユーザー数課金のツールを選び、録音する人数を最小限にするのが鉄則です

Nottaは1ユーザーあたり月約1,300円と単価が安く、有料プランなら録音時間は無制限。カレンダー連携で会議に自動参加してくれるので、毎日の会議でも「録音ボタンを押し忘れた」が起きにくい。会議の多いチームほど、この自動化の恩恵は大きくなります。

予算に余裕があるなら、tl;dv Proも候補に入ります。録画も残るので「あの会議の、あの場面」を映像で振り返れるのが強み。ただし1ユーザー月約2,700円なので、3人契約で約8,100円。Nottaの倍以上になる点は頭に入れておいてください。

STEP
1つのツールだけ無料トライアルで2週間試す

この記事の早見表で候補を1つに絞り、2週間の実戦で「自分のチームに合うか」を確かめます。2つ同時に試すと比較に時間を取られて本末転倒になります。

STEP
録音担当を決める

10人全員が録音する必要はありません。会議に毎回出席するメンバーを2〜3人選んで録音担当に指名します。

STEP
必要な人数だけ有料契約

録音担当の人数分だけ有料プランを契約します。残りのメンバーは共有リンクで議事録を閲覧するだけで十分です。

最後にひとつだけ。迷ったら、まず1つのツールだけ無料トライアルで2週間試してください。2つ同時に試すと「どっちが良かったっけ」と比較に時間を取られて本末転倒になります。この記事の早見表で候補を1つに絞り、2週間の実戦で「自分のチームに合うか」を確かめる。合わなければ次を試せばいいだけです。

議事録づくりに毎週30分取られている状況は、今日から変えられます。

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