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マイクロソフト、WordにAI自動要約機能 文書を開くだけで3行に集約

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Wordのファイルを開く。まだ1行も読んでいない。それなのに、画面の上にAIが書いた3行の要約がすでに表示されている——。マイクロソフトが4月7日に公式ブログで発表した「Summary on Open(サマリー・オン・オープン)」は、「文書を読む」という何十年も変わらなかった行為を、静かに変え始めている。

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文書を開くと3行の要約が自動で現れる

この機能「Summary on Open」を使うには「Copilot(コパイロット)for Microsoft 365」と呼ばれるAIの追加オプションが必要だが、一度有効にすれば操作は何もいらない。ファイルを開いた瞬間、リボン(画面上部のメニューバー)と本文の間に要約が自動で現れる。160ページの資料でも、数秒で内容の骨子が画面に並ぶ。

要約の詳しさはワンクリックで3段階に切り替えられる。各文には「文書のどこを根拠にしたか」を示すリンクが付いており、AIが内容を作り上げていないかその場で確認できる仕組みになっている。

Windows・Mac・Web版すべてで提供済み

2026年4月の時点で、Windows版・Mac版・そしてブラウザで使えるWeb版と、Wordの主要な動作環境すべてで商用ユーザー向けに提供されている。スマートフォンのWordアプリも対象だ。特定の機器を新たに用意する必要はなく、Copilot for Microsoft 365を契約していれば、会社支給のパソコンでも、自宅のノートパソコンでも、出先のスマートフォンでも、同じ要約体験が得られる。試験的な一部提供の段階はすでに終わっている。

共有メールへの要約自動添付、Teamsへの事前送信も対応

変化はWordの画面の中だけでは終わらない。4月7日の発表ではSummary on OpenとあわせてOutlookおよびTeamsとの連携も紹介された。

共有通知メールに要約が自動添付される

Wordの文書を誰かに共有すると、Outlook(アウトルック)の通知メールに要約が自動で添えられる。ファイルを受け取った側は、一度も開かずにメール上で内容を把握できる。共有された文書が何を言いたいのかを、開く前に知れる。

未読文書の要約をTeamsが先に届ける

Microsoft Teams(チームズ)でも同じことが起きている。会議前に共有されたWordファイルは、ファイルを開かなくても画面横のパネルで要約を読める。「会議室に入る前に資料を読んでいる状態」を、AIが自動で作り出す。

「ファイルを開いたら要約が出る」だけではない。「開かなくても要約が届く」段階にまで来ている。自分からファイルを開きに行かなくても、AIが中身を手元に届けてくれる世界になりつつある。

国内導入事例:住友商事・ホンダのCopilot活用

Summary on Open固有の国内事例はまだ出ていないが、この機能が動く基盤であるCopilot for Microsoft 365の導入は日本でも広がっている。住友商事は2024年12月時点でCopilotの利用者を9,000名規模まで拡大した。ホンダはオンライン会議の内容をリアルタイムでテキスト化し、議事録を自動生成することで会議後の事務作業を削減した。

月額3,750円のCopilotアドオンで利用可能

ここまで紹介した機能を使うには、追加の費用がかかる。Microsoft 365(マイクロソフト365)の法人向けプランに加えて、「Copilot(コパイロット)for Microsoft 365」と呼ばれるアドオン(追加オプション)の契約が必要だ。国内価格は1ユーザーあたり月額3,750円。一般的な法人向けプランにこの金額を上乗せする形で利用できる。Word単体でも、Microsoft 365だけでも、この機能は動かない。

Microsoftの2025年版調査では、Copilotの初期ユーザーは検索・要約などの特定の作業を、使わない場合より29%早く完了できたとされている。Microsoftが自ら実施・発表した数値であり、独立した第三者機関による検証はない。

文書を書く側の作法と情報共有のあり方はどう変わるか

文書を読む入り口が変わり、要約だけを受け取る働き方が広がったとき、文書を書く側の作法や、組織の情報共有のあり方がどう変わるのか——その問いに対する答えは、まだ見えていない。

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